ロダンの彫刻モデルとして、唯一の日本人女性花子(本名・太田ひさ)の生涯を広く県民に知ってもらおうと、花子音頭の公募がありました。

私は、作詞部門に応募をしたところ、運良く採用されました。歌詞は一番「花吹雪」、二番「鵜飼夜船」、三番「稲穂の揺れ」、四番「小雪の舞」など岐阜県の四季の様子を織り込んだものです。

花子は、明治・大正時代に日本人初の国際女優として欧州で活躍しましたが晩年は岐阜市で過ごしました。
小柄な(身長136cm、体重30kg)旅芸人でしたが、33歳で単身ヨーロッパに渡り、各地での体当たり演技が受けて一流劇場(腹切演技)で長期公演をしました。この時花子はロダンにみそめられモデルとなつたのでした。花子の生涯は、高村光太郎の『ロダン』や森鴎外の短編「花子」にも紹介されています。

花子音頭

作詞 渡辺雅子